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2020年01月18日

きむちんからのお手紙 − 2020年1月号 −

きむちんからのお手紙 − 2020年1月号 −

一年の計は元旦にあり。
明けましておめでとうございます。
本年は、令和で始まる初めての元旦を迎えたことになりますね。
殊更「日本/日本人」であることを意識してしまいます。
さぁ皆さま♬昨年に引き続き倍旧のご厚誼を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。



例年、神職としての私の正月は、お寺さんの除夜の鐘響き止まぬ午前零時の「歳旦祭」から始まります。
この行事は、新年を祝い、この国と、この国の国民の弥栄を願う祭祀であります。
もちろん御参拝の皆様にも神様の御威光をお届けさせていただき、さらに触れていただくためにも本殿の扉は開け放ち、凛とした神の息吹を境内に解き放ちます。
日々の潔斎(冷水による禊)の気持ち良さと同じで、やはりこの寒暖に触れることは…四季を育み、生命を生み出し、恵を与えてくれる神々である”自然”の、愚かな我々と違った遥かに偉大な存在である”自然”の、その有り難みを皮膚だけでなく記憶に刻印してくれるものです。

「水」「空気」「太陽」「土」「火」それに「月」。
神社は、つい忘れがちな生存基本条件そのものに陳謝し、誓いを述べる場所のように思います。
帽子を脱ぎ、首部を垂れ、手を洗い、口を濯ぎ、改めて拝礼し、”御賽銭”を差し出すことで日頃の御礼と共に自己本位な執着を持ち去ってもらい、清浄な鈴を打ち鳴らし、両手を叩いて神々と心を響き合わせ、神々にこれから始まる一年の”誠の誓い”を立て、神々にお力をお貸しいただきけるよう、さらに拝礼し、その場を去る。これが初詣の本義と捉えます。
祈願は、明確な目的と、達成したい信念があるほど”望みどおり”になるものです。さらに神々ならず皆に力を貸してもらえるような”誓い”であればあるほど尚更に、成就しやすいと言えます。
「世界平和」「商売繁盛」「家内安全」「健康」「蓄財」と唱えても”そのための具体的な日々の一歩”を誓えなければ、願いが叶うわけがない。
さ、遅くはありません♬
立春を前に、今からでも”誓い”を立ててくださいよ!

令和二年は、西暦2020年代の始まりでもあります。
「水」も「空気」も汚れています。
異常気象が当たり前になりました。
子ども達の未来に希望はあるのか?
あと10年 – わたし達大人の選択が、人類の将来を左右する時代の幕開けです。



きむちん SAT 18/01/2020